出る杭は打たれて伸びる!

アクセスカウンタ

zoom RSS No22. 強い組織を作る 「埋める」から「繋ぐ」へ

<<   作成日時 : 2010/01/05 15:22   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

会社の仕事は人や組織が連携して初めて完成度の高い仕事が出来ます。
ですから、企業や組織がが上手く回らなくなる理由のひとつに

「人や組織の間に隙間や壁が出来る」

という事が挙げられます。

友人や夫婦関係と同じで、隙間や壁が出来てしまった企業は、問題や危機に
遭遇したときに対処が出来にくくなり、衰退期に向かっていくのは必然の流れだと
思います。

なんとか隙間を埋めたり、壁を壊したりする努力をするのですが、
皆さんもご存知の通り、一旦出来てしまったものは簡単には無くせません。

今回はどうすれば、関係を修復して問題や危機に対処できる
強い組織や人間の関係が作れるのかについてお話をしたいと思います。


< なぜ隙間や壁が出来るのか >

成功してきた、もしくはしている人や組織は、気づかないうちに、
上手くいっていない人や組織に、上から目線で発言したり行動を
取るようになってしまいます。

当然、周囲の人や組織は反論はしませんが(出来ない?)、
「妬み心や恨み心」を持つようになります。

※ 専業主婦の方が、給料を稼いでくる旦那さんに何も言わないけれど
  沢山の不満を抱え込んでいるのと同じですね。

そして、物事に常に成功し続けることなどありえないのですが、
成功している側は成功し続けることを望みます。

そのため、「他人や他組織の失敗の火の粉を被らない」さらには
「達成が容易なノルマの仕事をする」ことを望むようになります。

※ 家の事や子供の揉め事はすべて奥さん任せ、たまに家族旅行
  をすることで夫の責任を果たしていると旦那さんは考えている
  のと同じです。

こうなってくると、周囲の人や組織は、上辺上は何も言いませんが
協力などもっての外、できれば関わりたくない…そんな関係と
なって行きます。

※ 奥様から或る日突然、離婚を言い渡される理由もこれと同じですね

社会も企業も同じ人が作っているもの。

みんなが貧乏だった時代では、家族だけでなくご近所とも
味噌や醤油の貸し借りなど、困った時には助け合いながら暮らしていたのに、

経済が成長し豊かになると、逆にお隣さんの顔も知らないような時代と
なってしまった…

企業が成功して大きくなればなるほど、必ず人や組織の間に隙間や壁が
出来きてくるのだと思います。

隙間や壁は、マネジメントの悪さや理性の欠如が原因なのではなく、
「人間の感情」が生み出したものです。

だから、解決が難しいのだと思います。


< 隙間や壁を埋めるだけでは…解決しない >

多くの日本企業が導入した「欧米型経営方式(企業統治による経営)」では、
隙間や壁を無くすため、

・人や組織の仕事内容を、職務定義書(Job Discription)に
 こと細かく定義して、待遇と連動させる。
 
 ⇒人や組織の間に、国境と同じように お互いの責任の範囲の
  「境界線」を引いて仕事をする

・上下の階層を少なくしたり、人員の再配置を容易にするために
 沢山あった管理職を2つのまとめる。
 (組織の責任や人事面をみる少数の経営職と、実務兼務の
  沢山の実務リーダー職の2種類)

 ⇒トップダウンによる指示命令で俊敏に動く組織にする 

こと行います。

私はこれを人や組織の隙間や壁を「埋める」行為と呼んでいます。

確かに、この方法は隙間や壁を無くすことが出来るのですが、
その副作用が非常に大きいことも経験してきました。

問題発生時においても、定義外の仕事は「Not My Job!」
職務定義内容=給与となるので、会社がどうなろうが
定義内容以外の仕事をしない…

そんな局面に何度も遭遇しました。

そして、仕事内容は「明確に定義された職務」となりますので、
同じ仕事をしていても給与は上がりません。

もし、給与を上げたいのであれば、他の職務につくことが必要になります。
しかし、そんなに都合よく自分がやりたい職務の空きなどありません。
また、いつでも他人と交代が出来るようになっています。

これは、もっと上の仕事をしたい人は辞めていく、
今の仕事に満足している人にはいつでも交換される恐怖心が芽生える…
結果的に会社に対するロイヤリティが無くなることに繋がります。

欧米型の成果主義を導入した日本企業が遭遇した、

・良い人材ほど辞めていく
・組織間の連携が上手くいかず、全体生産性が逆に落ちる

という問題の主な理由は、

「人や組織の隙間や壁は埋まったが、決して繋がっている訳ではない」

ということにあると思っています。


< 直接では上手く繋がらない >

では、どうすれば良いのでしょうか?

関係が拗れた友人や夫婦関係を想像してみて下さい。

腹を割って話す、本音をぶつけあう…そんな昔ながらの方法を取っても
相手は心の内を話してくれない…そんな経験をお持ちではありませんか?

昔と違ってお互いのプライベートな部分については、夫婦と言えども
触ってほしくない、ましてや他人には…そんな人が増えてきています。

ですから、好き嫌いや損得勘定が交錯してしまう当事者同士による
話し合いでは関係修復は難しいのが現代社会です。

現代社会の人間関係では、お互いが踏み込んで良い緩衝地帯と、
触れ合わない個人の核の部分を分けて付き合う必要があると思います。

最初からいきなり相手の核の領域に踏み込んで行くのではなく、
お互いの利害には関係のない、大切に思っているものを共有することから
始めるのが良いと云われています。

夫婦関係でいうと子供や共通の趣味などが、友人関係でいうゴルフ/釣りなど
同じスポーツや趣味を一緒に楽しむことがそれに当たります。

始めは隙間や壁があっても、お互いの大切なことを共有することによって
喜怒哀楽の時間を共有するようになります。

これが共感、つまりお互いの個人の核の部分が触れ合うことに繋がります。

そうなってくると、お互いの緩衝地帯が重なり合い、困ったときは助け合う
ような関係、緩いけれど強い関係が出来上がってきます。

これを私は、第三の価値共有/共感による「繋がり」行為と呼んでいます。

宗教や政治団体もこの理屈で出来ていますし、同じ寮、同じ部活にいたメンバー、
いわゆる同じ釜の飯を食った仲間は何年経っても良い関係が保たれている理由も
同じです。


< 企業文化が人や組織を繋ぐ役割を果す >

では、企業においてはどのような取り組みとなるのでしょうか。

関係を強化したい人には、部下やメンバー、上司、他部門のキーマンの方々…
沢山の方々がいると思います。各々の人が持つ大切なことを共有することが
出来れば一番良いのでしょうか、そこまで色々な人に合わせられる器用な人は
少ないと思います。

企業には、各企業が持つ特有の文化があります。

例えば
「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」
「商売とは、感動を与えることである」「それでお客さんは喜びますか?」
といった企業創始者の方々が残された理念などです。

この企業文化の中に、皆さんが大切にしたい内容が必ずあると思います。

えぇ…内の会社は中小企業なのでそんな立派なものは…

いいえ、どんなに小さな企業にも、明文化されていなくても、
必ず社内で言われ続けてきた言葉や、皆さんが伝えたいことがあります。

これを共有して仕事を一緒にしていけば、かならず相手と共感する関係が
生まれると思います。

企業文化の共有/共感、それこそが強い繋がりを持つ組織を作っていく方法だと
思います。

ただ、良いからといって上から押し付けても意味がありません。

相手と共有し共感することが無ければ強い繋がりにはなりません。

企業文化は上から押し付けるのではなく、それが大事だと思う一人一人が、
特に現場の第一線で活躍しているような人が中心となって、そこから
輪のように広げていくことが大切だと思います。

このことは、最近のアメリカでの企業研究の中でも云われ始めているようです。

従業員が企業文化を共有できている会社は卓越した業績を残すと…

地道な活動かもしれませんが、ぜひ取り組んで頂きたいと思っています。

以上

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
No22. 強い組織を作る 「埋める」から「繋ぐ」へ 出る杭は打たれて伸びる!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる