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zoom RSS No36.「 観察力と洞察力 」

<<   作成日時 : 2010/05/23 13:30   >>

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この2つの力、努力すれば本当に伸びるのでしょうか?

今回は、ある方から頂いた、もっともな疑問についてお話をしたいと思います。

< 似て非なる2つの力 >

お客様の期待を感じる取るためには、社員の『観察力と洞察力』を向上させる
べきだと、前回の記事でお話をしました。

当社でも「人を動かす力」というメールマガジン講座でそのやり方について説明を
しています。

人に使えば人間の機微が読める、社会に使えば時代が読める、
モノに使えば本質が読める・・・

備われば、最近よく言われている『感性』を高めることが出来ます。

ですから、この2つの力は、人を取り扱う仕事(管理職、リーダー、営業)だけ
でなく、あらゆる仕事をしていくための基礎力となると思います。

当然、多くの書籍で様々なトレーニング方法などが紹介されています。

しかし・・・

確かに手法は色々とあるのですが、実は、

両方を兼ね備えた人をあまり見たことがありません・・・。

確率で云うと、10人に1人、100人に1人、いやもっと少ないかも知れません。

なぜでしょうか?
 
この2つの力は、似ているようですが、

実は似て非なるものです。

水と油の関係とまでは云いませんが、全く違う性質のものと思っています。

観察力は「目の前の物事を、ありのままに捉える力」です。

そして、

洞察力は「見えていない物事を、鋭く見抜く力」です。

各々の力を使いこなすためには、

観察力を使う時は、『 考えてはいけない 』
洞察力を使う時は、『 見えていることに惑わされてはいけない 』

事が重要となります。

極端に云うと、『見るときは考えるな、考えるときは見るな』となります。

ですから、2つの力はキチット分けて順番に使う事がしなければなりませんが、
(観察⇒洞察⇒観察⇒洞察の順番の繰り返し)

これが出来る人は本当に少数です。

聞くと「なぁんだ当たり前」と思うのですが、単純なことほど実践することが
とても難しいのです。


< なぜ分けて使えないのか >

私を含めて凡人は、

「ありのままを見ているつもりが、自分の思惑(論理)で見てしまっている」
「深く推敲しているつもりが、見聞きした印象に囚われて離れられない」

ことが多いと思います。

つい2つの力を、ごちゃ混ぜにして(同時に)使おうとしてしまいます。

ネットでも2つの力の違いを教えてくださいという質問が多く見受けられますが、

多くの人が、2つの力は別物であることを認識していません。

⇒ 違う事を認識していないので、ごちゃ混ぜにする

しかし、認識できれば実践できるかと云えば、そうではありません。

例えば、深く考察する洞察力に優れているメンバーに、
「物事や相手をありのままに見なさい」と指導をすると、

本人はありのままに見よう聞こうと努力しているのですが、
どうしても「なぜ、どうして、なにがどこが違う?」といった意図を持った見方から
抜け出せません。

逆に、変化を敏感に感じ取れる観察力に優れているメンバーに、
「おかしい、変化した」と感じたことについて、

「なぜそうなったのか、何が原因なのか」と一歩踏み込んで理解するようにと
指導をしても、

本人は深く考えているつもりなのですが、
相手の挙動が変、口調が変 ⇒ 不機嫌、怒っているから・・・
で思考が止まってしまい(より深い観察をしているのですが)、
その先にある原因までは中々考えてくれません。

利き腕、利き目、利き足があるように人は、

「自分の得意するパターンで物事を認識する」

ことから中々抜け出せないのです。

ですから、2つの力を分けて使おうとしても、結局、

⇒ どちらか得意な力しか使わない

ことになります。

これが、違いを認識できても、使えない大きな理由となります。

脳医学の研究によると、2つの力は脳の違う部位を使うようです。

どちらの部位が発達しているかは、持って生まれた資質や幼い頃の経験などが
強く影響していると思います。

脳が発達しいない幼時期ならいざしらす、自分の癖はすぐに直せません。


< 分けないとどうなるのか >

さらに、相反する力を混ぜて使うとどうなるかというと、
混乱した訳のわからない結果が出ることが多いと思います。

クレームやトラブルの報告書などで、

『 事実 』 と 『 感想(思ったこと) 』 と 『 意見(提言) 』

が混ぜこぜに書かれているものを見たことはありませんか?

どこまでが事実で、何が自分の感想で、何をしたいのか?

さっぱりわかりません。

それと同じ事が自分の頭の中で起こります。

ですから、ありのままを見ろ、見えないもの見抜け と人に云われて努力しても、
混乱するばかりでなにも向上しません。

逆に自分自身を見失って悪くなる事の方が多いと思います。


< どうすればよいのか >

まず、2つの力を兼ね備える事を望んでも、得られるかどうかは、剣術を習って、
その極意を会得することが出来る人の確率に近いことを認識(自覚)することが
重要になります。

相反する2つの資質を、天賦の才として持っている人は殆どいないように思います。

では、なぜ少数ですが両方を兼ね備えた人が居るのか?

皆さんは、「二兎追うものは一兎をも得ず」という諺をご存知だと思います。

出来る人は、このことを理解して努力してきたのだと思います。

ずいぶん昔になりますが、コンサルティングの指導を頂いた大先生から

「資質あるところでは、知識を楽しく学べるし、試行錯誤を繰り返す意欲も出る。
 失敗も素直に反省できるから血となり肉となって身に付く。だから能力も伸びる。

 資質ある分野では、考えろ、悩め、苦しめ、自分の意思で動け…必ず結果が出る。

 しかし、資質なきところでは、いくら知識を学んでも楽しくない、
 せっかく知識を得てもやろうという一歩が出ない、失敗しても他責で済ませる。
 だから同じ過ちを繰り返す。

 資質なき分野では、考えるな、悩むな、苦しむな、勝手に動くな…
 資質なきことは素直に受け入れて、資質ある人の『形』を考えずに真似ろ、
 その人が使っている道具を使え。門前の小僧と同じで、自分の考えや欲を捨てて、
 形を身につけることだけに注力しろ。10年経ったら自分のものとなる。」

という教えを受けました。

大変厳しい教えなのですが、真理に近いと思います。

⇒ 資質あるところでは努力せよ、無きところでは形を真似よ

ですから、深く考察する洞察力に優れている人が、観察力を使う時には、
自分の考えを捨てて、優れている人の『行動や発言などの形』を真似る。

変化を敏感に感じ取れる観察力に優れている人が、洞察力を使う時には、
自分が感じたことは一面でしかないと一旦置いておき、優れている人なら
それをどう考えるかの『思考の形』を真似る。

ことが、大切なことだと思います。


< では、どちらも無い場合は・・・ >

しかし、「どちらにも資質が無い場合は、どうすれば良いのでしょうか?」

これもよくある質問です。

諦めて下さい・・・いいえ、実はチャンスだと思います。

どちらも無いのですから、あれこれ迷わずに、一つの力についてのみに集中して、
形を真似れば良いのです。

迷わなければ、時間はかかりますが、必ずものになります。

下手に資質があると思ってしまうと、どっちつかずで結局何も得れない・・・
多くの人が努力しても成長しない理由はここにあります。

『 2つの力を備えた一流の人間を目指すより、

  1つの力が誰よりも強い超二流の人間を目指せ 』

師が教えてくれた言葉です。


以上

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