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zoom RSS No44 なぜ学んだことが身に付かないのか 1

<<   作成日時 : 2013/07/30 16:41   >>

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仕事柄、研修の講師をさせて頂くことも多いのですが、
受講生の多くの皆さんから、

『 研修を受けても、その場では分かったはず(つもり)なのに
  職場に帰っていざ自分でやろうとすると出来ない 

というお悩みをよく聞きます。また、研修スタッフの皆さんからは

『 せっかくの研修がその場限りで終わっている
  学んだことを、実務で活かせていない 

というお悩みの声も伺います。

どうすれば、新しい知識をしっかりと理解して、実務で実践する
ことが出来るようになるのでしょうか

今回はそのようなお悩みをお持ちの方々へのアドバイスです。

■ 人間は忘れる動物である

まず最初に申しあげたいことは、

『 どんなに優秀な人でも、人は学んだ瞬間から忘れてしまう 』

ということです。

ドイツの心理学者エピングハウス博士が示した忘却曲線によれば

・ 20分後には42%を忘却し
・ 1時間後には56%を忘却し
・ 1日後には74%を忘却し
・ 1週間後(7日間後)には77%を忘却し
・ 1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却する 

と言われています。

つまり、その場では理解した知識でも、時間が経てば
『 誰しもが忘れてしまう 』ものなのです。

だから、何度も復習を繰り返さなければ身に付かない
と言われているのですが・・・

でも、この説には重大な盲点があるのです。

忘却曲線の実験の記憶対象には、相互に関連を持たない
無意味な音節が用いられているそうですが、
(子音+母音+子音から成り立つ意味不明の音節を記憶する
 方法なんだそうです。)

実際の研修では、体系的な知識(手法など)や実践のノウハウなど、
ちゃんと意味があるものが対象となります。

⇒ 意味がある知識は、忘却曲線より緩やかに忘れていく

また、忘れたという記憶も、完全に忘れてしまった記憶(完全忘却)と
何かのキッカケで再認識が可能な記憶(忘却)を区別していません。

研修の内容をもう一度聞いた時、初めて聞いたと思う内容はそう多くは
ないと思います。

⇒ 意味がある知識では、完全忘却するものは少なく、
   何かのキッカケで思い出せるものが多い

ということだと思います。

つまり、研修内容をしっかりと憶えるためには、まず

・ 研修内容を意味あるもとして憶えること
・ 必要な時に引き出せるキッカケと同時に憶えて置くこと


が重要となると思います。

■ 理解と記憶は別物

ではどうすれば意味あるものとして憶えられるのでしょうか?

確かに、絵や図を使ってわかりやすく説明をしてもらうことは
理解をする上では重要なのですが、忘れないという点では不十分なのです。

人の記憶を、忘れにくい順に並べると

・ 手続き記憶 > エピソード記憶 > 意味記憶

と言われています。

単に理解した内容は、意味記憶となりますので、忘れにくとはいえ
憶えたはしから忘れていきます。

まず、手続き記憶とは、体が憶えた記憶で、例えば自転車に乗る方法など
があります。九九などは手続き記憶なのだと思います。

体に憶えさせる、現場のOJTで使っている方法ですが、
悲しいかなOffJTである研修などでは使えません。

注目すべきなのがエピソード記憶です。

エピソード記憶とは、重要な出来事にまつわる記憶で、例えば
小さい時にオネショをした時の布団の地図や隠そう必死になった思いなど
強い衝撃を受けた時の記憶です。

そして、エピソード記憶には、それにまつわる様々な記憶が芋づる式に
出てくる特徴があり、エピソード記憶とは意味記憶に存在する各項目を
結びつける「地図」のようなものと言われています。

よく博識な人のことを『 あの人はネタの引き出しが多い 』という
表現をされます。

そんな人をよく観察してみると、こちらからの質問やあるキッカケに対しては、
それこそ洪水のように話をしてくれるのですが、何もないところでは無口な人なのです。

引き出しが多い人は、エピソード記憶と意味記憶という観点から見ると

多くの様々な体験(エピソード記憶)に、紐付けされた豊富な知識(意味記憶)

を持っている人といえるのです。引き出しが多い人をヒントにして
学んだことを忘れない方法を考えると、

まず、私どものような講師を生業にしている人は、

なるべく受講生の方々の体験に近い例に挙げながら、
説明をすることが重要だと思います。

小学校の先生が、分数の知識を伝えたいのであれば、三人兄弟で丸いケーキを三等分するためにはどうすれば良いのかを例に出すのと同じです。

逆に受講生に皆さんにはお伝えしたいのが、

自分が体験してきた領域(特に失敗したり意味が分からなかったりした体験)について新しい事を学べばその体験にまつわる記憶の一つとして憶えられ、忘れにくい、キッカケ(同じような状況になった時など)があれば思い出せる記憶となるということなのです。

ですから、受講生の皆様に申しあげているのですが、

『 何に困っていますか? どんな失敗をしてきましたか?
  困っていなければ、失敗していなければ、どんなに素晴らしい知識も
  積んどくだけになります。まず、自分の経験を思い出して下さい 』 と・・・

もし、近々で研修を受講される予定があるのでしたら、

・ 今自分は何に困っているのか
・ 過去にどんな失敗をしてきたのか


を振り返って下さい。その情景(問い詰められている、怒られているなど)を
思い出して下さい。

その上で、当日は、どうすれば解決できるのか、同じ失敗を繰り返さないのか
という視点で研修を受講
してみて下さい。

必ず、何かが、そして忘れない知識が得られると思います。

しかし、それでも人は忘れてしまうものです。

研修で学んだことを、出来れば1週間後ぐらいに、自分の仕事で検証する
ことをお勧めしています。

■ 憶えただけでは実践出来ない

しかし、しっかりと憶えたからといって、実務で実践出来る訳ではありません。

次回のブログでは、この辺りのどうすれば学んだことを実践できるか
についてご説明をしたいと思います。

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