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zoom RSS No20 企業風土を変える時に大事な事とは

<<   作成日時 : 2009/11/26 08:35   >>

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良くないことを変える、悪いことを改める…と言っても
企業風土は無意識の習慣と云えますので、そう簡単に変わらないものです。

ましてや、自分達が気付いていない事の方が多いと思います。
困ったら頭に手をやる、爪を噛むと云った癖のように…

変えるためには、まず自分達の癖に気付く必要があります。

では、何に、そしてどのようにして気付けば良いのでしょうか?


< 何に気付くのか >

品質が良い → 高いのは当たり前

製造業の現場に行くと、よく聞く言葉です。確かに中国製品の圧倒的な安さを
見せ付けられると言いたくなりますが… しかし、

品質が良いと高いは = ではありません。
安いと品質が悪いも = ではありません。

当然ですが価格は、同じ品質でも実現する手段で変わります。

しかしながら、この言葉に隠された本質は違うところにあります。

「目的、目標、手段を穿き違えてはいけない」

お客様の要求に応えるのが目的であり、品質も価格もその目標を数値化したもの、
そして、どんな人、部品、製法でつくるかは手段です。

日々企業は品質向上とコスト削減に努力していますが、
この本質に気付いていない企業が多いと思います。

品質向上やコスト削減は目標や手段でしかありません。

このことを理解しないと、どんなに努力をしても企業文化や風土は変りません。

ユニクロさんの話を例に出すと分かり易いと思います。

10年前、ユニクロ製品を着て近くに外出すると、
「えぇ〜ユニクロ?中国製でしょ…しがないサラリーマンか子供の服…」
と云われました。

これは、それまでの衣料スーパーなどで売られていた中国製の衣服のイメージ、
直ぐに色落ちする、糸がほつれる、縮む…から想像されたものでした。

しかし、そのうちに

「しっかり作ってあるし、普段着だから別に流行を追う必要がないしこれで十分」

と云う感想に変わりました。

ユニクロさんは、他の衣料メーカーと違って
「普段着に必要な服とは何か?」を極めようとしていました。

求められるデザイン、品質、価格は何か?

素材にウールやシルクは必要ない、綿や化繊で十分。
デザインは流行を追わない。縫製は日本製と同じ品質レベルで。
品質管理は…

それらを実現する手段として、中国での自家工場、男女年齢を問わないデザイン…
などを選択して、徹底的に追求してきたんだと思います。

そして、安い=品質が悪い というイメージを変えました。

しかし、ユニクロさんの偉いところは、ここで目的と手段の穿き違えをしなかった。

自分達の良さは、中国自家工場で安く作るといった「実現手段」ではない、
ということを知っていました。

「自分達の存在意義つまり企業の目的は、家着や普段着に良いものを着たいという
 お客様の要求に応えることである」

と云うことをしっかりと理解しているところに彼らの強みがありました。

もし、彼らが安さを企業目的に置いていたら、今の成功はないと思います。

「目的、目標、手段を穿き違えないことが企業の強みを生み出す」

と言っても過言ではないと思います。

よく経営者が亡くなれば会社が傾くと云うのは、後の人々が様々な意見を言い出し、

「企業の目的がぼやけ、各々が勝手に目標を置き、実現手段に存在意義を
 見つけようとする」

からだと云われています。ユニクロさんも一時そのような時期があったと思います。

コンサルティングの現場で、我々のようなコンサルタントがまずやるのが、
その企業や組織の存在意義、つまり目的を確認することなのです。

自分達の存在意義を、皆さんは知っていますか?


< 変えるべきものに気付く >

では、時代が変わって自分達の存在意義が無くなったらどうするのか?
と云った質問をされることがあるのですが、

お客様の要求つまり目的は変わらない、ただ目標値と実現手段が時代とともに
変わっていくだけだと思っています。

例えそれが大きな時代変化であってもです。

馬車が自動車に変わっても(手段)、荷物や人を早く快適に運びたいという
お客様の要求は変わっていません(目的)。
だた、要求される値が変わっているだけです(目標)。

ユニクロさんだって、中国が経済発展をしていけば今の実現手段は
変えて行かなければなりません。

コンサルチックに申し上げると、時代の変化についていくためには、

「目的の再確認、目標の見直し、手段を柔軟に変化させる」

ことが企業が常に生き残るための方法だと云えます。

( ちなみに、目的を変えることは、企業を新しく作ることに等しいと思います。
  バブルの時代に事業の多角化が流行し、どの企業も本業とは違う新規事業に
  手を出しましたが、ことごとく失敗に終わっています。失敗した主な理由は、
  違う目的の事業を同じ会社でやろうとしたからだと思います。 )

ですから、自分達の存在意義が確認できたら次にすべきことは

・要求されている目標はどのように変わったのか
・実現している手段がそぐわない所はどこか

を確認することになります。手段とは、企業レベルで云うと、

組織構成や運営方法、仕組や仕事の進め方、技術…

などが挙げられます。

そして、問題となる企業文化や風土は、ほとんどがこの実現手段に関する事です。

組織…上下関係のあり方やマネジメント方法
仕組…やり方へのこだわり
技術…経験やノウハウへのこだわり

と説明すると分かり易いと思います。

皆さんに気付いて頂きたいのは、

「自分達の存在意義は目的にあって、実現手段ではない」

と云うことです。

しかし、歴史家は云います、

「人は経験を積めば積むほど実現手段に存在意義を見出してしまう」

企業文化や風土を変える難しさは、ここにあります。


< 屈まなければ気付かない、変われない >

変革をする時は、振り子の原理が働くので(変えたつもりでも元に直ぐに戻る?)
「一旦すべてを否定して考えろ」と云われます。
コンサルタントが否定から入ることが多いのはこの理由からです。

しかし、全否定は自信までも奪ってしまう場合が多いので、私は反対です。

残すべきものはしっかり残すことが大切だと思います。

ただし、選択の時に「今の実現手段が良いか悪いか」という尺度で見てはいけない
と思います。

「確認した目的と変化した目標に最適かどうか」

の尺度で見ることが大切だと思います。

「良いか悪いか」は主観的ですが、

「最適化どうか」には、過去に拘らない「客観性」が必要となります。

だけど、これが難しい…

企業や組織の文化や風土を変えるということは、存亡の危機?の状態にある
場合が多いですから、どうしても客観的な判断は難しい状況だと思います。

最適な手段を選択したくても、今すぐに自分達の力で実現できる保障が無い以上
選択が出来ない…

ですからどうしても、今の状態をキープするために、もしくは少しでも良くするために、
自分達が今出来る手段を選択する傾向となります。

ここに大きな落とし穴があります。

実現できるかどうかを考慮して最適な手段を考えても、何も新しい事は
生まれてきませんし、見落としてきた手段にも気付きません。

せいぜい組織をいじったり、管理職を変えたり、仕事をやり方を変えたり…
見た目は変わっているように見えますが、実は何も変わっていません。

出来ないと、いったい誰が決めたのでしょうか?

出来るかどうかはあくまでも主観です。

実は、最適な手段を考えるのに大切なのは、出来る出来ないことよりも、

どれくらいの時間がかけられるか、もしくはどれくらい時間がかかるか

に気付くことだと思います。なぜかと云いますと、

もし1年と云う時間がかかるとすると、1年間は結果が出ない、
今よりももっと悪い状況となる…と云う、変革の悪い面を知ることになります。

与えられる時間にあった実現手段を考えることが大切なのでなく、

1年間は泥水を啜りながら生きていくことと引き換えに
1年後には生まれ変わる覚悟をする事が大切なのです。

この覚悟が、「過去のしがらみ」からの解放を引き出します。
客観的で最適な実現手段を考え、選択することを生み出します。

先ほどの話の中で出てきた「変化した目標」は、
自分達が想像しているより遥かに高いのが現実です。

しがらみに囚われた小手先の変化で達成出来るものではありません。

「企業文化や風土の変化は、最悪の状況を生きる覚悟から生まれる」

この当たり前の事を、私自身、会社を経営してから痛感しています。

以上

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